実験というもの

更新はお休みします。
拍手してくださった方、ありがとうございました。明日は更新したいと思っています。

色々思うところがあったので、今日はあの食材のデータが捏造だったということについてちょっとだけ。
少しショッキングなことかもしれないので、動物好きな方はご遠慮ください。

いかがなものかと思うのですよ…そういうデータの捏造って。
実験をしている側がどれほど真剣に事実から真実を引き出そうとしているかということを冒涜しているとしか思えんのです。
特に薬品や化粧品、食品系の場合、どうしても避けられない動物実験というものがあります。
本当にそれが薬として成り立つのか、それがどういうメカニズムで効くのか、そして毒性はないのかと調べるために何匹もの動物たちに犠牲になってもらわなければなりません。
風邪をひいた時に飲むあの薬も、素敵な春の新色の口紅も、ビタミン剤も、全部そういった試験を通っています。非常に悲しいことなのですが。
天然のものならそういったことをされていないから大丈夫！というのも違います。ちゃんと実験されてます。ちなみに砂糖が天然物の中で最も急性毒性が低いという結果が出ています。
口に入る、肌につけるそういった物の開発がたくさんの動物の犠牲の上に成り立っていることを実験したり開発する人たちは知っています。それでも万人が信頼できる結果を求めて二度三度実験を繰り返さなければなりません。
あの番組を作った人たちはそれを分かっていたのでしょうか。ただ「○○が××にとてもよく効く！」と衝撃的なことを言いたいがために作っただけのような気がしてなりません。
確かに新薬の開発なんてそんな部分が多々ありますが、それにしたってまずは基礎実験から始まって、健康な人で障りが出ないか確認して、実際に病人に投与して本当に人でも効くのか確認して、そして初めて正式販売になるのです。機能性食品の場合はもう少し緩やかですが。
大体論文になったぐらいでは本当かどうかなんて言えないです。この前ノーベル賞になったプリオン仮説だって未だに反論・反証が出ているくらいです（もちろん仮設を裏付ける結果もたくさん出ています）。

研究者は手探りで進んでいます。でもTVを作る側は欲しい結論ありきなのでしょう。
実際、以前取材に来た方々（CMのない某放送局）も、「見る側が求める画像」を撮るためにアレコレ操作していってくれました（幸い実験結果までは弄られませんでしたが）。
まあ、見ている側はそれっぽいことをしていればそれで納得してしまうのですが、でも事実まで捻じ曲げて欲しくないなあというのが本音です。

なんだか長々と変なことばかり書いてしまいました。
今日はこれにて。