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こんばんは、「勝手に百番」の時間です。

本日の曲は「銀河の幻想」。

持田勝穂作詞、筑紫歌都子作曲のいわゆる「新曲」と呼ばれる部類の曲です。それでも戦後すぐくらいの作曲なんですが。

宮城道雄もそういう傾向があるのですが、より一層西洋音楽の影響を受けて作曲されています。
調弦(琴柱は自由に動かせるため、曲ごとで琴柱を動かして調性を変える)も八橋検校以来の五音音階ではなく、より西洋の音階に近いものを採用している場合が多いです。
ただ、作曲者本人が元々地唄をやっていて筝も三弦も堪能な方だったので、演奏に際してやりにくいと感じたことはなかったなあ…(最近の、五線譜で作曲している方だと非常にやりにくい)

何でこの曲を選んだのかというと、七夕の話の曲なんですね。
筝Ⅰ、筝Ⅱ、十七弦(宮城道雄考案の楽器。筝より一回り大きい)、尺八の合奏曲。長からず、歌もあり、合奏の醍醐味ともいえる手事ありの手頃な曲です。

こういった歌ありの曲を弾いて思うのは「歌詞が聴き手に届いて初めて音楽性云々の勝負が始まる」ということ。
どんなにしっとりロマンチックな歌詞であっても、ちょぼちょぼと小声で歌って客席に届くだろうか。
お座敷芸から始まったものでそういうホールで舞台から遠い客席に歌を届けるのはとても難しい。
腹から出すような合唱の発声は相容れないものがあるし(もしかしたらそういう発声法が日本には存在していなかったのかも)。

でも…100%全開で歌ってしまうと、制御が効かんのですよ。そういう訓練してないので。
まさに150kmのノーコンで暴投状態。
そんな中でしっとり「かささぎの渡せる橋は幻か」と歌い切れるかどうか、それが勝負の分かれ目だったりする、そんな「銀河の幻想」なのでした。

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