[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただ、top頁に表示されていなかった画像の分やリンク用のバナーなど、細かい部分の手直しを行っています。
特にtopの画像については長らく表示されていなかったこと、お詫び申し上げます。
さて、新春といえばあの曲、ということで…
宮城道雄の「春の海」ですよ。
「千鳥の曲」で描かれた海の情景は発展し、この曲で結実したと思うのです。
寄せては返す波の音や千鳥が鳴く声が手事で表現された「千鳥の曲」をさらに進化させ、全編春の海辺の風景を琴と尺八で描いています。
ちなみにこの曲は尺八がメインで琴は伴奏がほとんど。でもシューベルトの歌曲のように伴奏も聞かせどころも多い。
大体、練習時に頭の中で尺八のパートを再生しながら弾かないと弾けないですよ、これ。
誰もが聞いている曲故に難しい。
正月の街でかかっている録音はおそらく宮城道雄本人の琴だと思われるので、これと比較されると辛いなあ。
正月のBGMとして使われているバージョンは途中カットされています。
実は個人的に一番難所だと思っている部分は大抵かからないんですよね。
それを抜きにしても様々な技法が凝らされていて、かなり弾き応えのある曲です。
琴と尺八、あるいはヴァイオリン、もしくはハープとフルートなどと五線譜に移されて演奏されていますが、基本は一対一でした。
まあ、大人数で弾いたら揃わないよね。それに邦楽自体元々指揮者というものがなかったんだし。
でも昨今の邦楽教育必修化によってみんなで弾けてかつよく知っている曲を、となった時に「春の海」がクローズアップされたようです。
でも先に書いたとおり、初心者が弾くにはかなり難しい。大人数で同じパートを弾くにも向いていない。
ということで最近合奏用の譜が作られました。
こちらも弾いたことがありますが、結構楽になっています。
小中学校で一年この曲を目標にして練習して最後に発表、というのであれば弾きこなせるかも。
以前宮城道雄について文句たれたこともありますが、やっぱりすごい才能の方だと思うのでした。