アンチの視点から考える

爆弾発言だろうとは思いますが、先日のドーム三連戦を見ていて思ったことを。

その前に。
拍手ぽちぽちっとありがとうございました。

本題に入る前にご注意を。
・東京に本拠地を置く、球界の盟主と称する球団を盲目的に愛している
に該当する方はかなり不快に感じるかと思います。
そのような方はここでお帰りくださいますよう、お願いいたします。

こうして「白球を追え！」というカテゴリを作る程度には野球好きではありますが、つい最近まで随分長い間野球が大嫌いでした。
嫌いとはいえ、ルールを知らない人にタッチアップの意味を説明できるくらいにはルールを知ってはおりましたが。
いや、でも一番最初は嫌いではなかったかな。ルールが分かるくらい見てたんだから。
親が見るナイターをそれなりに一緒に見たりしてました。ま、「ドラえもんが潰れた」等の理由でそんなに好きではなかったように思いますが。

当然のことながら、当時は巨人戦以外の試合はほとんど放送されません（関西地区除く）。
そのうち飽きちゃったんですねえ。見るのも嫌になったんですよ。先に書いた理由もあったしｗ
毎日毎日同じ顔。ああつまらない。巨人も嫌いだし、野球も嫌い。そんな感じ。

ところがある時、「これは！」と思うことが起こったのです。そう、阪神タイガースのリーグ、そしてシリーズの制覇！
最後までもつれた展開と岡田掛布バースの超強力クリーンナップ、そしてバックスクリーン三連発（これが巨人戦だったのが幸いだった。他チームだったら中継されなかっただろうし）。
これは見ないと！応援しないと！と思ったものです。
そしてまた、あの頃のシリーズはデーゲームで、試合終盤の夕日の中にホームランボールが消えていったりしてたんですよねえ…

しかしそれは一時のこと。心の中で応援しつつも大阪はあまりに遠い。次の年もまた次の年も中継されるのは巨人戦ばかり。
そのうちFA制度が導入されてバンバン4番強奪するようになってから嫌い度合いに一層拍車がかかる。
ホームラン攻勢だったのはあの時の阪神もそうだったのに、何故か大味でつまらないものに感じられ、決定的に離れることになったのでした。

何だかなあ、と思いつつ嫌いという感情すらなくなって見なくなっていたんだけど、そんな時に日ハムが北海道に移転したんですね。
その前のダイエー（現：ソフトバンク）の福岡移転が成功していたのもあって、大きい市場ではあるけど牌を争わなければならない東京より心機一転新天地北海道に渡ることにしたのでしょう。
その後の活躍は皆様ご存知の通りです。巨人の牙城ともいえる北海道だったのですが、オセロの隅を取られてしまったとしか思えません。

さらに追い討ちをかけるように宮城に楽天が来た。東北も巨人の牙城でしたが、あっという間に子供の被る帽子が楽天のものに変わっていました。
中継もいいけど、生で見る試合は非常に面白い。そうやって何年ぶりかで野球好きに復帰したのでした。
さらにBSやCSができてほぼ全試合を見られるようになったというのも大きかったかも。見たかったあのカードも見られるようになったし。

決して巨人が弱いから視聴率が落ちた訳ではないと思っています。
種は10年以上前から蒔かれ続け、BS・CSの台頭で選択肢が広がったことで決定的に下がったのだと思います。
巨人戦ばかりで飽きてたところに他球団の試合が見られるようになったんですし。
困った時はライバルチームの4番とエースを引き抜いて飼い殺しする、戦略としては正しいと思いますがそれってどうよ。
人気が落ちてくると過去の栄光に縋ってみる。永久欠番のあの人を呼んでみる。
彼自身がどうということはないですし、いい選手だっただろうとは思いますが、監督としては現在の状況を作った責任は大きいと思ってます。
まあ、その前から色々密約で選手獲ったりしてたけどね。その系譜を踏襲しただけだという考えもありますが。

アンチなのにどうして真剣に考察するのか、それはきっと、自分が勝たんがためにまた何か改革と称したルールを作るに決まっているからだと乏しい経験からも悟っているからだと思うのでした。