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こんばんは。「勝手に百番」の時間です。

本日は「秋の曲」。

本題に入る前に。
長い間日記すら書かずに申し訳ございませんでした。
仕事やら何やらで激闘の日々で、何も書けずにおりました。
そしていざ書こう!と思ったらどうもノリが悪い。萌えバナすらうまく書けない。
少しリハビリが必要だと思い、日記のカテゴリの中では一番まともに書かないとまずいだろ、というこの題で書いてみることにしました。

拍手ぽちっとありがとうございました。漸く生活にメドがついたので更新できる日も間もなくだ、と思っています。





さて、「秋の曲」
「夏の曲」、「千鳥の曲」と同じく吉沢検校の作曲による筝と尺八のための曲。三弦は入りません。
「古今組」の中の一曲であり、歌詞は全て古今和歌集の秋の部から採られてます。
また、原曲は唄の部分だけであり、手事や散しは明治に入ってから松阪春栄により作曲され、現在ではそちらの補作バージョンが多く演奏されています(吉沢検校直系である国風音楽会は彼のオリジナルのままで演奏している)。

今回この曲を選んだのは、季節ものであるという部分が大きい。
私見ではありますが、調弦の関係で「秋の寂しさ」よりは「秋の澄み切った空気」を感じさせるような気がします。
吉沢検校が、幕末に流行していた明清楽という大陸風の音楽からヒントを得て新たに作ったという古今調子が明るくきらびやかな雰囲気なんですよね。
よく使う平調子(六段とか)は完全に短調です。その他の調弦も必ず半音が入って短調系の音階でした。
「七小町」などは途中何回か転調があるのですが、どれも短調→短調(半雲井調子→平調子→中空調子)への転調です。特に後半の調弦はかなり暗い感じを受けます。

もう一つ、この曲が明るく感じられるのは、唄が譜通りの音程で歌われるというのが大きいかもしれません。
元々地唄は男だけがやるものでした(歴代の検校さんも皆、男性です)。
維新の後はそういった制約はなくなって女性も演奏するようになったのですが、唄は1オクターブ下げて男性と同じ音程で歌うことが約束となっているのです。
西洋の声楽的な発声とは違っていることもあり、ちょっとしたコツを掴めば音は出るんですがやっぱり低くて歌い難いんですよね。
喉の奥の方で唸っているみたいな感じになり、伸ばし過ぎて母音過剰になっている譜と相まって、
「何だかごにょごにょやってるなあ」
としか聞こえなくなってしまうこともしばしば。
でもこの曲(「夏の曲」も)は譜に指定された音程と同じ音程(=甲音)で歌うため、かなりはっきりと発音できます。
自分の技量が低いからというのもあるけど、歌い難いよ、1オクターブ下だと。
宝塚の男役の方がいかに凄いかということをいつも思うのでした。

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