更新記録・近況・野球観戦記・日記など
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随分久々に「勝手に百番」の時間がやってまいりましたw
とか言いつつ曲の紹介じゃないんでまたも番外篇。
本日は楽器ネタ。
とか言いつつ曲の紹介じゃないんでまたも番外篇。
本日は楽器ネタ。
邦楽における楽器って本当に色々でして。
尺八はまあよく分からんので深い言及は避けるとして。
まずは三味線。
使うジャンルによって撥の材質や棹(四角い胴体から伸びて弦を押さえるところ)の太さなどで細かく分かれています。
津軽三味線なんかは太棹で大きな音を得やすい形をしています。元々今で言うストリートミュージシャンとして始まったので、外でも(そして津軽の吹雪の中でも)聞こえなければ何の意味もないのでまあ当たり前といえば当たり前ですね。
長唄(=歌舞伎音楽)で使われる三味線は細棹です。
ここでよく話題に出る地唄ではその中間の太さの中棹で、特に「三弦」と呼ばれています。
日本の楽器としては新しいもののようです。
埴輪を見てみましょう。琴(琴柱のないタイプ)、笛を演奏している人はいますが、三味線はいません。
源氏物語。琴、和琴、筝、琵琶、笛はいますが三味線はない。
南蛮貿易で琉球から入った三線(さんしん)が変化して今の形になったようです。
三線は胴が蛇皮で、撥ではなく義爪=ピックで演奏しています。
が、本土にはそんなでかい蛇はごろごろいない。
そこで使われたのが猫皮です。牛馬の皮は武具が優先で使うし。
そんな訳で今も三味線職人は猫の天敵なのです。
とは言いつつも猫皮は破れやすく高価なのでやっすい楽器には犬皮が張られてます。
津軽三味線は最初から犬皮です。丈夫でないとああいった叩きの演奏に耐えられないので。
糸は現在はナイロン。昔は絹でした。今でも絹の音色にこだわる方もいらっしゃいます。
強度が上がったとはいえ、一番細い三の糸はしょっちゅう切れます。
なので演奏会があると必ず舞台のすみっこに替えの楽器が用意されています。
ピックから撥に変わることで音色に幅が出ました。
素材は撥先が鼈甲、持ち手の部分は象牙です。ワシントン条約に全力で引っかかってます。
駒、と呼ばれる弦を支える部分も音色に関係します。
金銀が好き、という方もいれば鼈甲が、とか水牛の角とかここは好みで選択肢がいっぱい。
筝。
雅楽の楽筝が変化したものだといわれています。
胴体は桐。できる限り硬いものが好まれます。
やわいのは手ごたえなくてよく弾けません。私もぶよぶよする感じが好きではないです。
できるだけ弦に触れる部分は象牙であることが望ましいのですが、まあこういったご時世ですしそれも難しいかな。
弦は三味線と同じく、かつては絹、今はナイロン。
おかげでほとんど切れなくなりました。三味線と違って、弦の太さは一から巾(十三番目の糸をこういう)まで一緒。
それでもたまに切れて、べしっと顔に当たったりします。めちゃくちゃ痛いです。
音の高低を決めるのは琴柱です。
これも象牙がいいのですが、乾いた笑いしか出ないような値段らしい(買おうと思ったことすらない)。
ちょっとでもいいやつを、と「象牙タッチ」なるプラスチック製の奴を使ってますが、まあ悪くないかな。
前のに比べたらずっといいし。所詮プラ製なのでやっすいし。
爪は、生田流と山田流で一番違う部分です。
生田流は、四角い角爪。
山田流は、爪先が丸くなった丸爪。
そのため、山田流では生田流で使う、爪の角のところを使う奏法が使えません。
よく似た奏法で代用しています。
これも素材は象牙。厚手の方が力を伝えやすいかな。
指の大きさにあったものを使うのがいいようです。
プラのもあるらしいのですが、琴柱ほどの金額にはならないので頑張って象牙製買うので使ったことないなあ。
一番音色に関係する部分かつ買い替えしやすい部分なのでアレコレ足掻く部分でもあったり。
こうしてみると本当に金のかかる趣味だ。
あ、違った。
先生曰く、
「金のかかる趣味は、道楽っていうのよ」
尺八はまあよく分からんので深い言及は避けるとして。
まずは三味線。
使うジャンルによって撥の材質や棹(四角い胴体から伸びて弦を押さえるところ)の太さなどで細かく分かれています。
津軽三味線なんかは太棹で大きな音を得やすい形をしています。元々今で言うストリートミュージシャンとして始まったので、外でも(そして津軽の吹雪の中でも)聞こえなければ何の意味もないのでまあ当たり前といえば当たり前ですね。
長唄(=歌舞伎音楽)で使われる三味線は細棹です。
ここでよく話題に出る地唄ではその中間の太さの中棹で、特に「三弦」と呼ばれています。
日本の楽器としては新しいもののようです。
埴輪を見てみましょう。琴(琴柱のないタイプ)、笛を演奏している人はいますが、三味線はいません。
源氏物語。琴、和琴、筝、琵琶、笛はいますが三味線はない。
南蛮貿易で琉球から入った三線(さんしん)が変化して今の形になったようです。
三線は胴が蛇皮で、撥ではなく義爪=ピックで演奏しています。
が、本土にはそんなでかい蛇はごろごろいない。
そこで使われたのが猫皮です。牛馬の皮は武具が優先で使うし。
そんな訳で今も三味線職人は猫の天敵なのです。
とは言いつつも猫皮は破れやすく高価なのでやっすい楽器には犬皮が張られてます。
津軽三味線は最初から犬皮です。丈夫でないとああいった叩きの演奏に耐えられないので。
糸は現在はナイロン。昔は絹でした。今でも絹の音色にこだわる方もいらっしゃいます。
強度が上がったとはいえ、一番細い三の糸はしょっちゅう切れます。
なので演奏会があると必ず舞台のすみっこに替えの楽器が用意されています。
ピックから撥に変わることで音色に幅が出ました。
素材は撥先が鼈甲、持ち手の部分は象牙です。ワシントン条約に全力で引っかかってます。
駒、と呼ばれる弦を支える部分も音色に関係します。
金銀が好き、という方もいれば鼈甲が、とか水牛の角とかここは好みで選択肢がいっぱい。
筝。
雅楽の楽筝が変化したものだといわれています。
胴体は桐。できる限り硬いものが好まれます。
やわいのは手ごたえなくてよく弾けません。私もぶよぶよする感じが好きではないです。
できるだけ弦に触れる部分は象牙であることが望ましいのですが、まあこういったご時世ですしそれも難しいかな。
弦は三味線と同じく、かつては絹、今はナイロン。
おかげでほとんど切れなくなりました。三味線と違って、弦の太さは一から巾(十三番目の糸をこういう)まで一緒。
それでもたまに切れて、べしっと顔に当たったりします。めちゃくちゃ痛いです。
音の高低を決めるのは琴柱です。
これも象牙がいいのですが、乾いた笑いしか出ないような値段らしい(買おうと思ったことすらない)。
ちょっとでもいいやつを、と「象牙タッチ」なるプラスチック製の奴を使ってますが、まあ悪くないかな。
前のに比べたらずっといいし。所詮プラ製なのでやっすいし。
爪は、生田流と山田流で一番違う部分です。
生田流は、四角い角爪。
山田流は、爪先が丸くなった丸爪。
そのため、山田流では生田流で使う、爪の角のところを使う奏法が使えません。
よく似た奏法で代用しています。
これも素材は象牙。厚手の方が力を伝えやすいかな。
指の大きさにあったものを使うのがいいようです。
プラのもあるらしいのですが、琴柱ほどの金額にはならないので頑張って象牙製買うので使ったことないなあ。
一番音色に関係する部分かつ買い替えしやすい部分なのでアレコレ足掻く部分でもあったり。
こうしてみると本当に金のかかる趣味だ。
あ、違った。
先生曰く、
「金のかかる趣味は、道楽っていうのよ」
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