見合って見合って

何だか月２回のペースになりつつあるなあ…
もそっと早く書けんもんかね。特に今短編なんだしと思う今日この頃。

本日の更新。
・「眠れぬ夜のための１２の主題による変奏」より「偽らざる想い」「白鳥の姫と金獅子の騎士」2編up

・「偽らざる想い」
分類するなら思春期篇に入る話。大体ミーティア姫15～6歳くらいを想定しています。
あの世界には写真なんてないし、それでもおそらくは肖像画の交換のようなことが行われていたのでは、ということからのネタ。
子供の頃から婚約しているとその成長に合わせた肖像画が先方へ送られていたようです。
ベラスケスの傑作「ラス・メニーリャス（女官たち）」の中心にいる女の子は実はスペインの王女さまで、あの絵だけはスペインにありますが（非常に出来がよかったので依頼主であるスペイン王が手元に置いておいたのかもしれません）、他の肖像画は婚約先であり最終的に嫁いだウィーンにあります。
「こんな風に成長していますよ」という記録みたいなものですね。当時ビデオはおろか、写真もありませんし。

・「白鳥の姫と金獅子の騎士」
前回主人公が竜神族の里でアレコレしている時に姫はどうしていたのか、という話。
身分云々で言うとミーティア姫は直系の第一王女であり世継ぎなので一番身分が高いのではないかと思われますが、親類付き合いでいうと大叔母さまなので敬意を表している、といった感じです。

で、この大叔母さまもトロデーン王家の傍系なので（ヨーロッパの公爵家は基本的に王族）王位継承権があるはずです。順番としてはかなり低いと思われますが。
お兄さんがミーティア姫の祖父になったこともあってその世界の中ではかなり重い立場であったかも。
ごちゃごちゃ抜かす貴族たちの口を塞ぐには絶好の立場であったことでしょう。