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こんばんは。『勝手に百番』の時間ですw
本日の曲は「雪」。
本日の曲は「雪」。
峰崎勾当作曲の端唄もの。筝、尺八の手付もされています。
この方は最終的には検校さんになったっぽいんですが、どうも後半生がよく分からず、通常は「勾当」さんとして扱われています。
よく名前の出る菊岡・八重崎検校さんよりは一世代前の方ですね。
そして京都ではなく、専ら大阪中心に活動していたようです。その時分は京都より大阪の方が地唄が盛んだったようです。この方の後、地唄の発展が京都に移っていきます。
今まで紹介してきた古典曲は、ほとんどが「手事もの」と称されるジャンルでした。
これは歌も楽しみつつも器楽合奏も楽しもうというものですが、こちらは歌を楽しむ、といった感じです。
とは言いつつも器楽部も素晴らしく、また歌もいいという地唄系端唄の最高作といわれております。
題名は「雪」ですが、歌詞中特に雪が降っている描写はありませんw
冒頭が「花も雪も 払えば清き袂かな」で始まっているので、「雪」と呼ばれているようです。
にも拘らず、唄の途中の合いの手が夜のしじまに鳴る鐘の音を描写した、と言われている部分があって、雪を連想させることから色んな曲の雪の情景描写に使われています。
ベートーベン「交響曲第5番・運命」の主題がもじられてファリャの「三角帽子」で使われているとか、ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」のトリスタン和音を弄ってドビュッシーの「子供の領分」に出てくるとか、そんな感じ。
また、慣例として関西風に「ゆき」と「ゆ」にアクセントを置いて発音されることが多いですね。
ネイティブじゃないもんだから妙に大袈裟になってエセ関西人化してしまうんですが、この前関西の方とお会いした時に、
「雪なんて降らへんし~云々」
と仰るのを聞いて、心ひそかに「そう!これだこれ!」とニヤ付いておりましたw
実はこの曲は単品ではちょっと地味曲扱いになってしまいます。華やかな聞かせどころの手事がないからぽいです。いい曲なのは間違いないんですが。
が、この曲の本領は地唄舞となって発揮されます。
正月のNH○でご覧になった方はいらっしゃるでしょうか。
武原はんさん(故人)という地唄舞の名人が白い着物に白絹の傘で舞っていらっしゃる姿を。
(ちなみに、三弦も名人の富山清琴さんの豪華コラボ)
しっとりと、かつそれは麗しく踊られる姿にうっとり魅入ったものです。
まさにこの方が上方の地唄舞を関東圏にも広めた方でした。
演出面においても然り。白い着物に透ける白絹の傘の演出は彼女が始め、広めたものです。
NH○のアーカイブに入っているようなので、目にすることもあるかと思います。
この方は最終的には検校さんになったっぽいんですが、どうも後半生がよく分からず、通常は「勾当」さんとして扱われています。
よく名前の出る菊岡・八重崎検校さんよりは一世代前の方ですね。
そして京都ではなく、専ら大阪中心に活動していたようです。その時分は京都より大阪の方が地唄が盛んだったようです。この方の後、地唄の発展が京都に移っていきます。
今まで紹介してきた古典曲は、ほとんどが「手事もの」と称されるジャンルでした。
これは歌も楽しみつつも器楽合奏も楽しもうというものですが、こちらは歌を楽しむ、といった感じです。
とは言いつつも器楽部も素晴らしく、また歌もいいという地唄系端唄の最高作といわれております。
題名は「雪」ですが、歌詞中特に雪が降っている描写はありませんw
冒頭が「花も雪も 払えば清き袂かな」で始まっているので、「雪」と呼ばれているようです。
にも拘らず、唄の途中の合いの手が夜のしじまに鳴る鐘の音を描写した、と言われている部分があって、雪を連想させることから色んな曲の雪の情景描写に使われています。
ベートーベン「交響曲第5番・運命」の主題がもじられてファリャの「三角帽子」で使われているとか、ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」のトリスタン和音を弄ってドビュッシーの「子供の領分」に出てくるとか、そんな感じ。
また、慣例として関西風に「ゆき」と「ゆ」にアクセントを置いて発音されることが多いですね。
ネイティブじゃないもんだから妙に大袈裟になってエセ関西人化してしまうんですが、この前関西の方とお会いした時に、
「雪なんて降らへんし~云々」
と仰るのを聞いて、心ひそかに「そう!これだこれ!」とニヤ付いておりましたw
実はこの曲は単品ではちょっと地味曲扱いになってしまいます。華やかな聞かせどころの手事がないからぽいです。いい曲なのは間違いないんですが。
が、この曲の本領は地唄舞となって発揮されます。
正月のNH○でご覧になった方はいらっしゃるでしょうか。
武原はんさん(故人)という地唄舞の名人が白い着物に白絹の傘で舞っていらっしゃる姿を。
(ちなみに、三弦も名人の富山清琴さんの豪華コラボ)
しっとりと、かつそれは麗しく踊られる姿にうっとり魅入ったものです。
まさにこの方が上方の地唄舞を関東圏にも広めた方でした。
演出面においても然り。白い着物に透ける白絹の傘の演出は彼女が始め、広めたものです。
NH○のアーカイブに入っているようなので、目にすることもあるかと思います。
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